先日、民事再生手続き中の消費者金融クレディアについての書類が東京地方裁判所民事第21部から大量に届きました。
私が代理人として手続きをさせていただいている方々についての書類で、クレディアが裁判所に対して提出した再生計画案に対する議決票が入っていました。
民事再生における平均的な弁済率は10%前後ですが、今回、クレディアは以下のような再生計画案を提出しています。
①再生債権の弁済率を40%にし、一括弁済する。
②30万円までの少額な再生債権については、全額を一括弁済する。
上記の条件は、再生債権額が少ない方に有利なものになっています。
再生計画案の認可の条件は、1.債権者の頭数の過半数、及び2.債権額の過半数、の賛成が必要となります。
都市銀行など、大口の債権者が反対にまわると、債権額の過半数の賛成の条件を満たさず、認可されなくなってしまいます。
もし、再生計画案が認可されないと、おそらく破産手続きによることになると思います。そうなると、配当率が40%を下回るのは確実で、20%に満たない可能性が非常に高いと思います。
再生債権者の方が「議決票」に意思を表して郵送しないと、自動的に再生計画案に反対したことになってしまいますので、賛成するか反対するかは別にして、提出期限の平成20年8月12日までに、少なくとも意思表示はしていただければと思います。
司法書士 馬ちゃん
2008-07-18
クレディアの民事再生手続きに進展