2008-07-03

過払い金返還請求訴訟の現状

 こんにちは。

 本日、一宮簡易裁判所に行って来ました。

 私が代理人をしている事件の開始を傍聴席で待っている間、貸金返還請求事件とともに、3件ほどの過払金返還請求事件の口頭弁論が行われていました。

 3件に共通して感じられたことは、裁判官が書証のみで判断するのではなく、契約時の具体的状況も重要な判断材料にして判決を出そうとしているのではないかということです。

 「原告は完済時に契約書の返還を受けましたか?カードは被告(業者)に返還しましたか?完済後から再度の借り入れまでに被告から何らかの接触はありましたか?」等々、細かい事実経過の上申を裁判官が原告代理人に要求していました。

 このことから私は、平成20年1月18日の最高裁判決に沿って判決を出すという明確な裁判官の意思を感じました。

 訴訟提起時には、原告代理人による原告に対する過去の事実経過の事情聴取がさらに重要になりそうです。

                                     司法書士 馬ちゃん