2008-06-03

名古屋高等裁判所にて

 以前にも書いたA社に対する不当利得返還請求(過払金返還請求)事件ですが、高等裁判所にて第一回口頭弁論が先日ありました。

 控訴状、準備書面の陳述がなされた後で、陪席裁判官から裁判長に「私の方から和解案の提示をしたいのですが、その前提として別室にて意見調整をさせていただけませんか。」という提案があり、裁判長が許可しました。

 その後、別室にて、陪席裁判官に対して、依頼者の方及び被告(控訴人)代理人が交互に意見表明をしました。

 依頼人の方の話によると、勝訴した一審判決を3人の裁判官は基本的には支持しているものの、細部の論点で依頼人に不利な判断になる可能性があるので、少し減額しても判決の前の段階で話をつけた方がよいかもしれないとの助言があったようです。

 そこで、依頼者の方と話し合い、こちらの限度いっぱいの金額を提示したにもかかわらず、被告(控訴人)代理人が同意せず、また今週に調整の期日を入れることになりました。

 法的な主張については被告はあまりして来ず、金額のみが焦点になっております。

                                司法書士 馬ちゃん