07/07/07
こんにちは、お久しぶりです。
本日は、委任契約の締結の状況を実況中継します。
Aさんが、債務整理手続きの制度を理解され、疑問点も解消された状態で、当事務所に委任していただくか、再度持ち帰って検討していただくかをお聞きします。基本的には、来所された段階で業者への支払いを延滞されていて時間の猶予がないということもあると思いますが、10人中9人はその場で委任契約を締結させていただいています。
委任契約書を2通作成し、2通に署名・捺印をしていただきます。このときに私が常に申し上げることは、「契約書の内容をしっかりと確認の上、ご不明な点・疑問点があれば、指摘していただいて、納得された上でご署名・ご捺印をお願いします。」ということです。お互いの認識が違ったが故に、後々トラブルになることは悲しいことですので、それを避ける意味でもしっかりと内容を確認していただいています。また委任契約書を2通作る(1通が委任者であるAさんの控え、もう1通が当事務所の控えになります)ことによって、例えば1通作成し、お客様にはコピーだけを渡す場合よりも、委任者・受任者の立場の平等性が明確になり、よいのではないかと思います。
また重要事項説明書(手続きに関する注意事項・デメリットの説明を記載したもの)を提示し内容を説明させていただくことにより、今まで口頭で説明をしていたことが文字で認識できますので、手続きのポイントを再確認していただくことができます。重要事項説明書も内容を確認していただき、署名。捺印をしていただいています。
委任契約書への署名・捺印が完了すれば委任契約が成立しますので、報酬の第1回支払い分として1万円程度(お客様の経済的事情によって金額は変わります)を委任契約成立時にお預かりしています。
その後、消費者金融のカードやクレジットカードをお預かりして、Aさんの目の前でカードにはさみを入れます。こうすることによってカードが使用不能になり、安心してカードを預けていただくことができます。
最後に、疑問点・不安点が残っていないかを確認させていただいて、問題がなければ受任時の面談は完了しますので、Aさんには、スッキリとした気分でお帰りいただきます。
本日はここまで、次回はAさんが帰られた後の当事務所の手続きを実況中継します。
それでは。
2007-11-20
司法書士 馬ちゃんの 実況中継「破産手続きの流れ」6