県は5日、複数の金融業者から借金している多重債務者の相談や債務整理などに当たるため、来年度から県の相談員と弁護士や司法書士が2人1組で対応する「多重債務者救済チーム」による相談を始める考えを明らかにした。県議会議案質疑で、石川延幸・県民生活部長が答えた。県によると、全国初の試み。
救済チームは、相談者から債務の状況を丁寧に聞き取り、具体的な債務整理の方法などを助言するほか、専門家への引き継ぎも行い、相談だけではなく解決まで支援する。県内8か所の県民生活プラザのうち、中央県民生活プラザ(名古屋市中区)で週2回、尾張(一宮市)で月1回、西三河(岡崎市)と東三河(豊橋市)でそれぞれ月2回相談を受け付ける。
このほか、昨年12月に中央県民生活プラザに開設した多重債務専門窓口を他の7プラザでも開設する。中央プラザは、平日だけでなく土日曜も相談を受け付けるほか、多重債務専門相談員も4人配置する。
各プラザに寄せられる多重債務についての相談は、ここ数年約2000件前後で推移しており、今年1月の1か月だけでも216件にのぼっている。石川部長は「どこにも相談できず、相談窓口があることも知らない多重債務者を、1人でも多く救済したい」と述べた。
ひとりでも、借金で苦しんでいる人が減って欲しいものです。
K
2008-03-07
愛知県 全国初☆