20日、厚生労働省の調査で、2007年に労災で被災した派遣労働者が2004年に比べ、約9倍になったことがわかりました。
製造業や運輸業などの危険な職場で、安全教育を充分に受けさせてもらえずに働かされている現実があります。
私の依頼者にも多くの派遣労働者の方が多くいらっしゃいます。
工場で生産ラインに入って仕事をしているという話をよく聞きます。
私も大学時代にアルバイトで工場でのライン作業をしたことがありますが、コツをつかむのに、ある程度の時間がかかるし、安全と危険のボーダーラインがわかるようになるのにも時間がかかります。
派遣社員の方の中には、そういった時間的余裕もなく、次々と新しい職場へと変わっていく人もいます。
派遣社員の方は、工場内に掲示されている「安全第一」の標語をどのような気持ちで眺めているのでしょうか。
司法書士 馬島 洋介
2008-08-21
派遣労働の実態